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2017年10月

カルガモ毛鉤 Ⅱ

カルガモ毛鉤 Ⅱ
・・・狩猟鳥利用

ソフトハックル毛鉤の類い
本来のソフトハックルフライなら
代表的なパートリッジにグラウスにムーアヘン・・・
フライのパターンとすれば流れの緩い
スティルウォーターとかチョークストリーム向け

流れが速い渓流域の毛鉤釣りなら
もう少し腰が有るヘンフェザント
雀毛鉤なり禁鳥の・・・とか色々出てきますが
ブルーグレーからダークダンのグラディーション入りとなると
川鵜にオオバン(ヒーロン)等のムーアヘンの様な羽根から
今回巻いたお勧めのカルガモの羽根を使った毛鉤
カルガモテール毛鉤は先回紹介済みなので
一般的なウィングカバーフェザーを蓑毛で巻いたもの
折角の狩猟鳥なら肉だけでなく全て利用させていただきます

色目がブルーグレーダン
カルガモウィングカバーフェザー
(サドルフェザーはもう少し柔らかい)

[caption id="attachment_17068" align="alignnone" width="800"]DSCF5394 カルガモ毛鉤 Ⅱ[/caption]

コガモ(ティールダック)なら同じ色調で小型毛鉤に向いています

[caption id="attachment_17070" align="alignnone" width="800"]DSCF5396 コガモ(ティールダック)[/caption]

蓑毛はカルガモウィング
胴は日本雉テール
タグ&リブはファインカッパーワイヤーツイスト

[caption id="attachment_17077" align="alignnone" width="800"]DSCF5401 カルガモ毛鉤 Ⅱ[/caption]

胴に蓑毛はブルーグレーの濃淡
素材のいぶし銀色はお洒落

以下爺の戯言 -------------------------------------

これだけでは終われないのが爺の厭らしさ
定番パートリッジ&オレンジから
この手のソフトハックルフライは使い飽きる程

山上湖のジンクリアで見える魚ばかり狙っていて
反応が明らかに違うフライ・パターン
ブラウンパートリッジをフロントに巻いた英式マーチブラウン

ドライフライでもこれが水面下に沈んだ時の反応
ラインが風で煽られてフライが引きずられると
無視していたフライを慌てて追う姿

コックハックルを2巻き
フロントハックルにカルガモウィングフェザー
・・・ダブルハックル毛鉤

[caption id="attachment_17085" align="alignnone" width="800"]DSCF5402 カルガモ毛鉤 Ⅱ[/caption]

でも
フライパターンの中に同じ様な考え方のフライ有り
名前がそのまま Hutch's Pennell
・・・毛鉤作りは面白い(笑)

一見するとソフトハックルフライと見紛う
今様テンカラ毛鉤
確かに水面下で流すなら汎用性充分でも
その毛鉤に反応しない魚に気付けば
毛鉤と釣り方も変わる
・・・毛鉤の泥沼に嵌り込む(笑)

銅線毛鉤

銅線毛鉤
これも案外古くから使われていた毛鉤
仕付け糸代わりに巻いて補強と重みを加える
解禁当初に濁りに底を魚が離れない釣り辛い時用
・・・滝壺の様に流れが入り組み底が深すぎる場合も
ソフトハックルフライのヘビーウェイト版

荷札に着いた針金も使ったものだと説明されました
パターン的には前出済みでは有りますが
自分好みの鈎が見つかりましたので
来期用にすべてのパターンを巻いています
アイ用の20lb.バッキングラインに変わる撚糸も探してはいますが
これがなかなか見つかりません
見つかれば又毛鉤が増えていきます(笑)

[caption id="attachment_17000" align="alignnone" width="800"]DSCF5393 銅線毛鉤[/caption]

蓑毛はヘンフェザント
ソラックスはピーッコックハール

水流等の状況次第が多分に有るので面白味には欠けるが
底に居座る大型魚には実績が高い
シャンク全体に銅線を巻いて重みを加え残した銅線でリブ
もっと重くするならソラックス部分にリードワイヤー+GB

以下爺の戯言 --------------------------------------------

自分の趣味については控えめであるべきだ。
どこでそれを語るにしても、語る喜びを大切な宝物のように扱い、
いくら催促されても、全部をとことんまでさらけ出すべきではない。
・・・エドワード・グレイ「フライ・フィッシング」(西園寺公一訳)

田舎者の爺にはこの上品さが足りない事を自覚してはいる
だから
毛鉤釣りの楽しみについての専門家になりたいと思う
・・・これもエドワード・グレイの残した言葉

毛鉤のプロポーション

毛鉤のプロポーション

フライのプロポーションは伝統的なフライであれば
均整のとれた自然な美しさを持つのは厳格な規定があるから

毛鉤となるとそれこそ十人十色

[caption id="attachment_16842" align="alignnone" width="3238"]kebariプロポーション 毛鉤のプロポーション[/caption]

毛鉤に愉しさを求めてもそろそろ良いのではないかと思う
過去の毛鉤はその当時に間に合う鈎と素材が限られていたし
なにより今のフライフックの様にアイも無い
その当時の制約が今でも付き纏うテンカラ毛鉤の不思議

以下間違った認識を感じるのが

1、アイが有って当然のフライフック
過去のフライにおいてはブラインドアイフックも多いため
シルクガットでアイを作っていた
アイ(チチワ)も添えるし鈎素そのものを巻き留めたフライも多い
・・・毛鉤だけでは無い

2、毛鉤は手だけで巻く
昔はどこの国でも手だけで巻く、特別な技術ではなく慣れ
フェザーウィングフルドレスサーモンフックすら手だけで巻かれていた
・・・毛鉤だけでは無い

3、誘いを掛けるのが毛鉤釣り
長い竹竿でダッピング・スケーティング・リフトアップ等
フライフィッシングでも毛鉤釣りと同じ誘い
リールが無い時代は余るラインは上着のポケット
振り方も昔のテンカラと同じ振り方
ジョージ・セルウィン・マリアットの時代
・・・毛鉤釣りだけでは無い

・・・等々

振り方も今様テンカラ釣りはアップだけの不思議
サイドにアンダーも有ればエイトロールにスネーク
ロールキャストにボウキャストやらタワーキャスト・・
オープンループでは無くタイトループが基本
これは昔の毛鉤釣りの竿捌きを英訳しただけ

竿より長い道糸と鈎素を引きずらない為にリズムを取りながら
渓の前ではいつでも回し振りしながら遡上したのが毛鉤釣り
それ以外にも
今様テンカラ釣りではいつの間にか変わったことが多い
進化とかではなく十人十色が画一的な釣り方に成っただけ
・・・十人十色とは風土を背景にしている事も忘れている


テンカラ釣りは日本独自と思い込むその考え方に
ガラパゴス的な思考方法を感じてしまう
違いとすれば場所と渓の違いと対象魚
・・・他の国なら鮭まで毛鉤で釣る

今更、毛鉤は何でも良いとか一種類とか一本だけとか
・・・潔さの美学又は懐古趣味なのだろうか

その割にはラインは数多く、竿も数多い
アレがいい・これがいいは本来の釣り談義であっても
道具として真っ当に使えれば
たかだか4.5m程度のラインにそれを操る竿
何を使おうがロングラインで大型鱒相手のFFとは
勝負所が違い過ぎる

拘りも良いけれど向こう岸を釣る為ではないし
山岳渓流を対象とした毛鉤釣りなら
騒ぐ程そんなに代わり映えはしない
昔の毛鉤釣りは竹そのものだし折れればその辺に有る灌木の枝
グラスの餌竿も長かったしその後のグラファイ
尚更釣れるわけでもなく軽くなっただけ
重い荷物を持たない(持てない)現代人用になっただけの事
世界的にもテンカラ釣りは云々と宣う煩わしさ
過去の釣り雑誌を見直せば正体が見える

今の画一的なテンカラ釣りなら
そろそろ脱ガラパゴス化が必要と思う


以下爺の戯言 ---------------------------

この頃痛感するのが基礎体力の無さ
一人前なら肩に30㎏(籾一袋)片手20㎏(肥料一袋)
それを上げ下げして一日働くのが普通の百姓仕事
若い人や脱サラに定年退職者の今の農業研修生は
肩に20㎏片手で15㎏がやっとこさ
それを二~三回繰り返せば目に涙が浮かんでる
一緒に仕事していてやりづらい・・・
フライロッドの竹竿も同じ
10Fはたかだか3.3m
昔の毛鉤釣りや餌竿の長さより短い
振れないのは技術以前の話・・・

山鳥尾羽毛鉤

山鳥尾羽毛鉤 Copper Pheasant kebari
・・・狩猟鳥利用

山鳥がCopper Pheasantなら日本雉はGreen Pheasant
どちらも日本の固有種でも英訳すると高価なフライマテリアルに化ける(笑)
高麗雉もRingneck Pheasantと言い換えれば一般的なフライマテリアル
どれもこれから始まる日本の狩猟対象鳥であるし家禽の鶏よりも歴史は古い

[caption id="attachment_16817" align="alignnone" width="800"]DSCF5390 山鳥尾羽毛鉤[/caption]

世界的にも稀な雉の剣羽根毛鉤を考え付いたのにそれよりも一般的な
各種雉の部位を利用した毛鉤が表に出てこない毛鉤の不思議な歴史
蓑毛にヘンフェザントウィングカバーやサドルフェザー程度
何処かの地域に埋もれたそんな伝承毛鉤は有って当然
・・・と思う期待感

[caption id="attachment_16816" align="alignnone" width="800"]DSCF5389 山鳥尾羽毛鉤[/caption]

蓑毛はハニーダン

毛鉤は丈夫さが道具としての命の部分
尾羽を使うなら、芯にスレッドなりファインワイヤーでツイスト
弱い部分をタグで補強してリブを巻けば毛鉤としての丈夫さに近づくかもしれない

手巻きの毛鉤を珍しがるけどこれは各国でも行われていたこと
フルドレス・サーモンフライすらバイスを使わず手だけで巻き上げる
それに比べたら・・・

以下爺の戯言 -------------------------------

山鳥・雉・・・古来から鳥肉といえば雉肉
兎も一羽・二羽と数えて鳥扱いはそれだけ四つ足の殺生を禁じた話
渓魚に対しても数々の掟と竜神信仰に加え漁に対する諫めの伝説は各地に残る
岩魚は竜神の眷属とされそれを得るためにはそれなりの儀礼を弁える
技術と共にそれを伝え広めたのが秋田マタギなり津軽マタギ等の狩猟集団
それとは別系譜に神道を尊び殺生そのものと無縁の木地屋集団もいる
古くは山窩(サンカ・サンガ)の人々の教えの自然共生主義
(語源は以南の漂泊の民を官憲が区別するための言葉)
殺生禁止は明治維新まで根強く続くし地方ならそれ以上
古い話の様では有るけど
明治体制の確立と同義を立憲体制の確立(明治22年、1889年)
とすれば近代の歴史から見たら案外と新しい
・・・賤民思想を植え付けた統治のための身分制度確立も同じ
竜神の化身とされた岩魚を得る事は山の民だけに許された特権
この意識は形を変えながらも中部山岳地帯一帯に今も根強く残る
こんな歴史観も釣人ならばこそ・・・

お町の人なら「鬼は外」でも以北の民は「鬼は内」
・・・外来宗教である仏教と対になる日本固有の信仰「神道」

鬼伝説やとりとめのない話では有るけれど渓流釣りを含めた
山漁なり職漁師の根底にはその思想が流れている事を忘れると
かの釣魚大全の意味不明誤訳にも似た話になる
・・・宗教的背景と思想的背景は共に人のバックボーン

平成の浮世からすれば明治時代は遠い昔と感じるけれど
自分の爺様・婆様はその時代に生まれて暮らしている
そう考えると100年前でも自分の爺様・婆様の身近な話
(勿論、今は石のシャッポを被っています)
爺様・婆様のその頃の丁寧語「~でごわす」
・・・これは薩摩藩の方々が長野県庁のお役人だったから
その時に聞いた話を次に伝えれば150年後でも形として残る
・・・伝承は漠然としたものでは無く直に聞いて次に伝えられること

フジ林檎の葉摘み最盛期
梯子に登って北をみれば初冠雪で白く光る山々

目の前には天照大神が隠れた岩戸とされる戸隠山
宮崎県高千穂町岩戸から飛んできたらしい(天岩戸伝説)
国内有数の勢力を誇ったという今は焼き討ちで跡形もない
修験道の修行の場であった飯縄山は隣に聳える
・・・古くは飯砂(喰える砂の意)天狗の麦飯(天狗伝説)
ちなみに高尾山は飯縄権現、総本山はこの飯縄山

八百万神のお陰か竜神の祟りか大雨続きで
犀川殖産本流釣りも茸採りも暫くは行けない・・・

雉尾羽胴毛鉤

日本雉尾羽胴毛鉤  Japanese pheasant tail kebari
・・・狩猟鳥利用

日本雉は日本の固有種(亜種?)・・・国鳥

フライなら定番の素材でも毛鉤では見かけた事が無い不思議
ウィング使用の遠刈田毛鉤ぐらいしか出てきていない
・・・それも羽軸の皮
優れた素材なのに使われていないのが却って不思議
・・・何処かでは必ずと思う程の存在

[caption id="attachment_16622" align="alignnone" width="800"]DSCF5388 雉尾羽胴毛鉤 Japanese Pheasant pheasant tail kebari[/caption]

高麗雉(リングネックフェザント)とは違う裏面の黒さと
一般的なフェザントテールのブラウン基調に比べ
表面も斑入りのダークダンに毛先がブルーダンに輝く妖しさ

そのメタリック基調は裏面の黒と合わせ独特な存在感を感じる
狩猟鳥の有効利用にもジビエ料理と共に面白い存在

フライのフェザントテールやその素材を使ったマーチブラウンなら
ブラウン系だろうがいぶし銀の日本雉テールなら
合わせる蓑毛も剣羽根は勿論のことコックネックで探すとなれば
ブルーダンやダークダンにダングリズリー・ダンバジャー・・・

[caption id="attachment_16623" align="alignnone" width="800"]DSCF5387 雉尾羽胴毛鉤 Japanese Pheasant pheasant tail kebari[/caption]

蓑毛はスペックルド・ダン・バジャー

フライマテリアルのお陰で毛鉤の世界も手軽に広がる
実際は蓑毛に拘った毛鉤作りは有ったけれど表には出なかっただけ
となれば
誰でもが簡単・手軽になっただけのことかもしれない

使って見て難点とすればナチュラルブラック以上にほぼ見えない
手練れのキラー毛鉤の位置付けか隠し毛鉤の類い

写真には写りずらい現物でしか伝えられないそんな毛鉤

日本雉テールで巻いたソーヤーニンフはオリジナルより
安曇野の湧水で効果を感じているし
ティーニーニンフパターンではこれしかない程

孔雀胴毛鉤 kujyaku-kebari

孔雀胴毛鉤  kujyaku-kebari

一般的な概念で多いのが孔雀胴毛鉤

英式フライならレッドタグやらコーチマン
代表選手は米式フライのロイヤルコーチマン
陸生昆虫を模したフライと喧伝されてはいるが
実際はどうなのか魚に聞いてみないと判らない事
ザグバグならニンフフライの伝統パターン
ロッホフライとなるとスネイルフライ
・・・これは巻貝のフライ

伝承毛鉤とされてはいるが孔雀胴毛鉤は案外近代(現代)の毛鉤
アピール力は有り過ぎる程あるし効果的な毛鉤と誰もが認めてはいる
ただ常用毛鉤となると手練れ程疑問視する方が多くなるのも共通点
浮かせ毛鉤では
緑色より青く光る方が良い(ハールよりソードかピーコックアイ)
沈ませ毛鉤では
銅色が良いしそれより黒に染めて銅色を強調した方が効く
結局は
フリューを毛羽立たせ巻いた毛鉤を嫌い煙草の火で焼いてこそ効く方と
ピーッコクアイの荒巻が万能とする方に分かれたのが仲間内の結果
これは毛鉤云々より釣り方の違い
・・・同行すれば判る事
虫餌代わりに鈎素に錘で使うような沈ませ毛鉤なら銅色が良いし
浮かせて使うならピーッコクアイの荒巻が良い反応
・・・どちらも前出済み

毛鉤のサイズが同じでも胴の素材で反応が変わるのは良く有ること
かと言ってフライで有る様なストリップドピーコックハールでは
細身で段だら縞が効くにしても毛鉤となると余りにも華奢過ぎる

シンプルで耐久性が高い毛鉤としては
黒染めストリップドハールのツイストボディにリブ巻き
勿論ツイストの芯はスレッドかワイヤーが要

[caption id="attachment_16537" align="alignnone" width="800"]DSCF5380 孔雀胴毛鉤  kujyaku-kebari[/caption]

蓑毛はほとんど黒のスペックルドゴールデンバジャー

こんな経験則も
今は石のシャッポ被った爺様達や仲間内が毛鉤を使ってくれたお陰

毛鉤なら行ったきりだけれど
フライとなるとホイットレーごと海外の各有名処に釣行済み
巻いた当人も知らない渓の水を飲んできたフライも多い
アメリカ・カナダ・ニュージーランド・・・本では見てる(笑)

以下爺の戯言 ----------------------

同輩なら理解して貰える様々な事の一つにカミさんの言葉
「道具増えてない?」
決して増えてはいませんが「後何年巻いていられるだろう」は自嘲の言葉
先達の姿を見ていれば上手く行って後10年程度と締め切りも見える
同年配でも毛鉤巻き自体を諦めた者も多くなってきた・・・
少しづつでも買い増してきたマテリアルなり釣針に釣り道具
きっと使い切る事は無いだろうし死んでも残る道具だらけ
それでも禁漁期となると毛鉤巻きは年中行事
11月20日になればフジ林檎も収穫終了で農作業も一段落
後は剪定作業と野沢菜漬けが残るだけ
荒川鮭釣りも最低とされた去年より今年は3割減の予想で期待薄
・・・4年周期説を信じた今年にかける気持ちも萎える
周りの山々は初冠雪、北アルプス連峰は真っ白で寒さも早い
今年は何時まで経っても大雨続きで好きな茸の出も悪い
そんな時こそ
タイイングベンチの前なら穏やかな時間を過ごせるパワースポット
・・・巻く毛鉤の数も今年は積み重なって山の様(笑)

山繭胴毛鉤 yamamayu-kebari

山繭胴毛鉤   yamamayu-kebari

何故か余り紹介されていない毛鉤素材
知っている人も稀な山繭胴

山繭胴でその素材の選択以上に大事な事
必ず金糸銀糸を下巻きにする事
家蚕以上の艶に透明感の有る太さ
濡れれば下地が思った以上に浮かび上がる

[caption id="attachment_16390" align="alignnone" width="800"]DSCF5373.jpg 山繭胴毛鉤   yamamayu-kebari[/caption]

蓑毛はミディアムダン・シャンパーニュ
・・・これもその頃はシャンパンなんて名前も無く売れ残り(笑)

山国ではゼンマイがこれだけポピュラーでも
お町の人から見れば希少素材と持て囃す滑稽さ以上の事
天然物だから沢山ブラがっている中で選ぶが大事
見様見真似なり猿真似に知ったかぶりが図らずも露見する
・・・山繭の下地が浮かび上がる様(笑)

知ってか知らずか家蚕との区別もつかず
糸の取り出しを同じく鍋で煮てしまう有様
・・・煮たら山繭の有難みも消え失せる
糸の太さも厚みも蚕繭の数倍以上
煮なくても糸の取り出しは
単糸の強さも有るから容易な事だし
折角の虫の匂いも消え失せる
・・・虫の匂いすらダビングすると言われている

薄皮の別種を間違えてみたり
繭の厚みが少ない物を並べたり
昔のweb発表後よそ様のwebに噴出した素材
本質を判っている方なら文句も出ないが(笑)
・・・剣羽根処理やら剣羽根下拵えと同じ有様

天然物だから
採取する場所で同一種でも質は様々
採取時期を変えればバフ色から薄黄色に翡翠色
・・・天蚕なら山繭ならとは言えない程の違い有り

最良の品質なら厚みは蚕の3倍以上
繭を手で千切るだけで手に余る繊維の量
強さと丈夫さは絹糸以上に加えて
細身のシールズファー以上の
太さくてしなやかな透明感と輝き
・・・染色してもそのままは素晴らしい

以下爺の戯言 ---------------------------

剣羽根処理に剣羽根下拵えとこの山繭のウェブ発表は
図らずもwebの森に仕掛けた括り罠
2009年に余りにも釣雑誌の泡沫記事に呆れ果て
それまでに発表されていない事を選んで
毛鉤作りのブログ開設して様子見
その後2~3年は追随記事も無く静かに推移
その後、会社設立して日本全国走り回る日々が続く中
ブログ更新は勿論の事
釣竿にも触れない3年間の最中に己の力となったのが
見様見真似に猿真似のブログが噴出しだした事
其の儘ならまだ楽しめただろうが
本質が判っていない噴飯記事ばかり
そこに自称プロまで入り込み頓珍漢な話を盛り上げる
「何時か落ち着いたら」が仕事の励み・・・
そのお陰かもしれませんが
その後2年半は海外半分日本半分の生活で兼業農家(笑)
やることはやれたお陰で今回のブログ再開
兼業農家では無い季節に合わせた農生活
ゆっくり愉しんで様子見・・・
自然物・天然物を其の儘使う毛鉤作りの楽しみにも似る

川立ちは川で果てる
釣人なら称賛に値する言葉でもこの件では本来の意味

同世代の釣り仲間も田舎に戻ってきたし
昔の毛鉤釣りでなく今の毛鉤釣りが始まる・・・

秘儀・奥義に幻の毛鉤は有るかもしれないが
その言葉で誤魔化す毛鉤は無い

以下のリンクはテグスの説明

tegusu

川鼠胴毛鉤 

川鼠胴毛鉤
何か洋風感を感じる毛鉤

一般的な初見が1920年代の日光毛鉤の
ゴロ蝶毛鉤と金胡麻・銀胡麻毛鉤

蓑毛の金胡麻・銀胡麻は呼び方が違う程度の認識
普通なら斑入りとか単に胡麻の呼びならわしでも
そこに川鼠胴の組み合わせが面白い
その後
剣羽根と共に驚異的効果と喧伝したのが
沢山釣れるかだけが主目的の当時の釣雑誌
水の中で銀幕を纏い魚を引き付けるらしい
・・・余程キッチリ巻いた毛鉤(笑)
ゼンマイ胴すら同じく銀幕を纏うと紹介
・・・釣雑誌とはその程度(笑)

初期の日光は富裕層の舶来鱒釣り場

上流部で使うのが
ゴロ蝶毛鉤 #12~#10程度

下流の渓流部(清流部)で使う
それより小型の金胡麻・銀胡麻毛鉤

釣り場からもパーレット鱒用?
モール胴となればアイアンブルーダンフライ
となれば
無くてはならないスキューズ・ニンフ

ゴロ蝶毛鉤が沈ませ毛鉤なら川鼠胴毛鉤は浮かし毛鉤
FF釣法のフライの影響が強い気がする
何より2~3㎜程度の毛の長さを
仕付け糸に撚り着ける手間を考えたらフライ作り並み
使い方から考えても細身の毛鉤だろうし
一束釣り(百匹釣り)には向かない毛鉤胴としての素材

今ならループダビングでキッチリ・シッカリ
そこにリブ巻き補強なら耐久性も高くなる
金胡麻・銀胡麻の蓑毛も
今ならスペックルドバジャーなりコックデレオン

[caption id="attachment_16216" align="alignnone" width="800"]DSCF5371 川鼠胴毛鉤[/caption]

蓑毛はゴールデンスペックルドバジャー

以下爺の戯言 -----------------------------------

伝承云々に関しての笑い話

だいぶ昔にはなるけれど信濃町は野尻での話
北信濃一帯での名物料理「タケノコ汁」にテレビ局が初取材
今とは違いテレビに出るなんてトンデモナイ時分
本来のタケノコ汁は根曲がり竹に水煮サバ缶で味噌仕立てが定番
油の浮いた汁まで入れてタケノコの甘味と鯖の旨味を味わうもの
その時出てきた「タケノコ汁」は
スッキリ上品な鮭缶仕立て
その場では「美味しいですね」と皆で言うしかない
収録が終わってテレビ局が帰った後
「なんだこのタケノコ汁は!」で一悶着は当然の事
作った奥さんがサラリと一言
「折角のテレビ取材に安いサバ缶では恥ずかしい」

自信満々の黄緑色に輝く極上物のタケノコでも
奥さんには敵わない・・・

伝承云々をメディアが伝える事はこの程度のものかもしれない(笑)

ゼンマイ胴毛鉤 zenmai-kebari

ゼンマイ胴毛鉤 zenmai-kebari

[caption id="attachment_16078" align="alignnone" width="800"]DSCF5367 ゼンマイ胴毛鉤[/caption]

ゼンマイ胴の良さは水馴染みと茫洋感
その特徴を生かす為には下巻きが大事
昔乍らの金糸・銀糸の下巻きもその為

色変わりを防ぐために行われてきた以上に
ゼンマイ胴の素材の持ち味を生かす為

大型で太目にもっくら巻くのは
ヒゲナガを多分に意識していると思う
あるいはヒゲナガのシャックかもしれない

テンカラの語源に蝶の釣りが有る
夕方に見掛けるヒゲナガの成虫は白い蝶「テンガラ」
中部山岳地域から東北にかけては最重要水生昆虫
盛期の渓流シーズン中続くほど羽化期も長く
数の上でも蜉蝣以上の汎用性を持つ
成虫の大きさと水面の騒がしさで
各地で大型を引き付けるとされるのはその為

シャックまで意識した釣り方とすれば
表層より幾分ゆったりとした水面下の流れをナチュラルドリフト

ヒゲナガニンフを真似るなら
落ち込みに打ち込んで
食い波と言われる水底に向かう流れに任せてから
流れ出しで浮かび上がらせる

色目と存在感の組み合わせで使い易い蓑毛は
ヘンフェザントのウィングカバーが最適

3B程度の錘を付けて深みを餌代わりで狙うのも
孔雀胴より昔から行われてきた事

体節を強調するためと繊維の脆さを守るために
ツイストワイヤーでリブを入れるのも面白い
濡れたゼンマイ胴は下巻きの輝きを透過して
リブに巻いたツイストワイヤーがそれを引き締める

以下爺の戯言 ---------------------------------

水面を騒がして狙う釣り方には別の毛鉤
ボディに銀幕を纏わせるには違う素材の毛鉤
適材適所のために毛鉤の種類が有る

ゼンマイ胴の長所としてフロータントとの相性の良さ
それを生かせば剣羽根との組み合わせで別物の毛鉤になる
釣り方・使い方を想定した毛鉤作りも一興
それでもこの組み合わせはそれを理解しての応用編
ストーンフライよりはカディスの釣り

剣羽根が良い・ゼンマイ胴が良い
ならば
両方組み合わせればもっと良いでは無い事は自明の理

ゼンマイ胴にはそれに見合う蓑毛
一例としてのヘンフェザントではなく
相性とその組み合わせの選択の結果

ゼンマイ胴そのものもグラディーションが良いのではなく
細い繊維の地色のバフ色からブラウン色に
太いレディッシュブラウンの繊維が入ってこその効果
古ければ古い程その赤味が濃いコーチマンブラウン
英国ハックル名で言えばダークレッド色
一抱え以上のゼンマイの古株なら各繊維も太い
天然物だからこその違いがそこには有る
チャドウィックNo477も
透けるグレーにダークレッドの太い繊維
・・・これは考えすぎかな(笑)

今ほど交通の便が良い訳でも無い昔の毛鉤釣り
同じ流れに同じ石で揃える岩魚の数
持ち山と重なる渓の割り当てなら
毛鉤を変えるのも
一所不住では無い地付きの一所懸命

播州鈎 毛鉤

播州鈎 毛鉤

ひょんなことから播州針の再発見
手持ちの昔の東京袖 平打ち 茶焼 11号
妙高高原町時代はこれが餌針にも毛鉤にも

[caption id="attachment_15774" align="alignnone" width="800"]DSCF5332 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

これが爺様達のお勧め
その当時でも通常の鈎より大きいサイズ

顎の広さが抜き上げる保持力の表われで
飲み込まれない様に敢えてのサイズ選択
茶仕上げの中に青焼きの物が混ざるが
錆びるし弱いのでこれは使えないとの説明

サイズの調整は軸部分を切って合わせるそうな
昔乍らの油紙から1本取り出してバイスに載せる

[caption id="attachment_15805" align="alignnone" width="800"]DSCF5330 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

その頃は何の疑いも無く手巻きで巻いていたけれど
久々に見る大きさに震える
このサイズで良く釣りをしていたものだとも思う
実際
今よりも釣れなかった事も無いし不便すら感じもしなかった

その頃使っていた羽根も取り出して並べてみると
今の名前なら右から
コーチマンブラウン・バジャー・ファーネス・スプラッシュ・クリー

[caption id="attachment_15823" align="alignnone" width="800"]DSCF5339 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

芯黒先黒のバジャーで巻いてすっぴん仕上げ

[caption id="attachment_15836" align="alignnone" width="800"]DSCF5340 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

出来上がりのサイズ感に思い出が蘇る
運転手兼魚篭持ち兼雑用係
昔なら電車にバスを乗り継いで上越から糸魚川までの
小河川を含め全ての渓の源流域まで巡る冒険話
海を見ながら山に入る物好きの部類のお世話役
時期が良ければ南葉山林道(現在崩れて通行止め)
イタドリが有ればその中に居るイタドリ虫を探しながら
関川で釣りが出来ない時期は通いつめても山女魚を知らず岩魚三昧
恐ろしいのが人跡未踏とまでは言わないけれど
(時期的には春先で雪崩の上を歩くから意味的には近い)
そんな奥でも会う釣人は全て妙高高原町の顔見知り(笑)
お互いに笑うしかないことが度々起こる
(同類相憐れむ - Similar phase mercy)
残雪を踏みながら崖を降りる程度は普通の事
北側にでもなれば胸まで埋まる粉雪
関川の春を待つ年中行事・・・

軸調整(シャンク調整)

[caption id="attachment_15878" align="alignnone" width="800"]DSCF5334 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

その頃は使わなかった逆さ毛鉤

[caption id="attachment_15884" align="alignnone" width="800"]DSCF5337 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

軸を切ってもサイズ感は変わらない

[caption id="attachment_15889" align="alignnone" width="800"]DSCF5338 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

ちなみに渓流定番TMC102Y #15と比べると

[caption id="attachment_15894" align="alignnone" width="800"]DSCF5341 播州鈎 東京袖 平打ち 茶焼 11号[/caption]

爺の戯言 -----------------------------

海外テンカラフォーラムにも紹介されていた
朔風社様のテンカラ入門 ウェブサイトが閉鎖されたようです
個人的な思い込みを排除してテンカラ釣りを総括された
素晴らしいものでしたので非常に残念です
これで最後の灯台の灯が消えてしまいました
web検索は便利ですが朧の様なものかもしれません
昔の残党から見れば浮世のテンカラ情報も同じ
アナログに戻って
本なら書き換えもできずにそのまま残り
そこに残る泡沫のような無粋な記事が笑えます

0.2秒早合わせの必要性を説いた練習方法やら
したり顔でぞんざいな毛鉤巻きを説明したり
釣った魚を針素にぶら下げ誇示する方々が残るだけ
それも砂・泥まみれ・・・
魚体保護云々だけで無く
昔なら砂・泥を付けると味が変わると嫌ったもの
嫌った以上にタブーと同じ
自然・渓・魚に対するタブーなら
頭より先に身体が動くのは当然の仕草

旨い魚を食べるなら弄ばず抜く
食うなら〆る

誇示する魚籠の中の木っ端山女魚は
命を無駄にした事と同じ・・・恥知らずと同意
もっと釣る昔の連中だって
そのまま魚籠に入れるのは控えたもの
(その場に応じて熊笹なり蕗の葉で包む)
なにより20㎝以下の魚は内臓内の
タンパク質分解酵素の働きが強いし持ちも悪い
釣る前に相手にもしないのが当然の矜持

命を大事にするそんな
殺生に対する理解も知識も見え無い
細仕掛けを自慢する
形だけのC&Rに拘る野暮な釣人と同じ

非常に残念です

タイイングベンチ Fly Tying Tool

タイイングベンチ

ここで夜な夜な模索中
今年は大雨続きで此処に向かう事が多すぎました

https://discourse.10colorstenkara.com/uploads/default/optimized/1X/715816dcecbc52cacb7f781054ec26aba1d8bb7c_1_666x500.JPG

一番大事なバイスはリーガルロータリー
ミッジジョーとスタンダードジョーの二刀流
この前のバイスもリーガル エネックス

ボビンホルダー
定番のTMCスタンダード・ヘビーに長さ調整付き
レンゼッティーからアメリカの古典等様々
ベストボビンホルダーはマリヤットで一時販売されたルビー付き
コストパフォーマンス最高で仕上も素晴らしい

[caption id="attachment_15934" align="alignnone" width="800"]DSCF5346 ボビンホルダー[/caption]

ヘアースタッカーはレンゼッティーに定番のエルジン

[caption id="attachment_15935" align="alignnone" width="800"]DSCF5352 ヘアースタッカー[/caption]

スレッドはユニ
気合を入れるときはゴッサマーシルク

ハックルプライヤーは断然これがお薦め
ティアドロップ型J.Dorin とC&F これ以外の選択は私には無い
意外と使うのがミッジハックルプライヤー インド製

[caption id="attachment_15936" align="alignnone" width="800"]DSCF5349 ハックルプライヤー[/caption]

シーザース 各種 ストレートとカーブ
予備も有りますが切れ味が鈍ると研ぎます
フェザーなりヘヤーの一本を切る感触が違います

[caption id="attachment_15937" align="alignnone" width="800"]DSCF5347 シーザース 各種 ストレートとカーブ[/caption]

他の小物はウィップフィニッシャー・ボドキン
ベルクロテープでボディヘヤーを毛羽立たせます

ハーフヒッチ用はサセックス製 メッキの厚みが違います

[caption id="attachment_15938" align="alignnone" width="800"]DSCF5348 ウィップフィニッシャー・ボドキン[/caption]

ヘッドセメント各種 転倒防止の策有り
カーテンレールの木製リングが丁度良い
中身は昔ながらの"CELLIRE"VARNISH
セメント用アプリケーターはカルフォルニアのホワイトリバーのお土産

[caption id="attachment_15939" align="alignnone" width="800"]DSCF5351 ヘッドセメント各種[/caption]

無いと困るのがツイスターにヘヤーパッカー

[caption id="attachment_15942" align="alignnone" width="800"]DSCF5350 ツイスターにヘヤーパッカー[/caption]

個々の数は多いけれど意外と種類は少ないもの

自慢するほど贅沢でもないし
使うに困る道具でもない
質実剛健そのもの

自慢とすれば使い続ける事で
錆も出ないし磨かれて光っている事

殆どの物が30年以上のお付き合い
これだけ遊べれば案外と安い買い物

[caption id="attachment_15940" align="alignnone" width="800"]DSCF5353 タイイング・ベンチ[/caption]

纏めるタイイングデスクはお手製

スレッドワックスは影の立役者
フライと毛鉤の持ちが違います
瞬間接着剤は徐々に崩れていきます
昔乍らのオールドスクールの教訓

Рыбалка без границ・・・良い言葉

タイイング・ベンチにも国境は無い

以下爺の戯言 --------------------------------

無粋な話・・・本来なら見せない舞台裏
それでも
基本的な道具立ては一番大事な事かと思います

様々な物が発表され淘汰され結局残るのが真の道具
好みなり流行りなりは一時のもの
最初は全て自分の手から始まり第三の手としての道具達

シルクラインの手入れ

  • 2017-10-18 (Wed)
  • fly
シルクラインの手入れ

稲刈りやらはぜ掛けに
頼まれ仕事のコンバインから乾燥機運転
バインダーにハーベスタの掃除と片付け
諸々の秋の行事も終わらせつつ
秋映(アキバエ)林檎の収穫も終わり
富士の葉摘みに早めのシナノゴールド収穫
樹に残った南水を飲料水代わりに出来たのもつい最近まで・・・
収穫時の大雨続きで今年の出来が気になる所
富士の葉摘みが終わればやっと越後弁の「じょんのび」

夜の一時も毛鉤作りだけでなくシルクラインのお手入れ開始
竹竿の許容範囲が広いのかシルクラインの変貌ぶりが早いのか
8半が一番短い竹竿だから尚更の話
DT3~4程度はコーティングでそんなに変りようも無いけれど
それより太い高番手のシルクラインは
亜麻仁油と蜜蝋の組み合わせで変化自在・・・
釣り方に合わせたり個々の竹竿に合わせたり
それこそ
ハーディー LRH グリースドライン 13Fの御陰

シルクラインのしなやかさもただのクタクタでは無いし
竹竿にシルクラインは勿論でも
(曲がりが深い竹竿には伸びの無いシルクライン)
低番手では判りにくいけれど高番手で判る事も多い

[caption id="attachment_15692" align="alignnone" width="800"]DSCF5329 シルクラインの手入れ[/caption]

ライトウェイトリールシリーズはフェザーウェイトから洩れなくSt.アンドリューまで
やっぱり好きなライトウェイトシリーズ
使いどころの5~6番手はリールの種類も多い けど
ラインのとっかえひっかえを暫くやっていないのも
シルクラインを使い出してから

渓の水で膨張と乾燥を繰り返し
その時々の毛羽立ちやらキンク箇所を
蜜蝋と赤ミューシュリンで抑えていると
ガイドは勿論竹竿もシルクラインの蜜蝋で輝り
リールまでも艶が出る・・・日々の手入れが肝心
固さが残る新品シルクラインも同じ
使う前に色々するより
実釣に使って渓の水に馴染ませれば
乾燥後のケアで本来のしなやかさに成る

只今
3/4/5/6/7/8/9/10 用 都合 7本のラインを揃える
本来なら8本のはずでもコーティング次第で変幻自在
亜麻仁油と未晒し蜜蝋ワックスに含まれる荏胡麻で
シルクラインの基礎を作っておけば後は簡便な手入れ
釣行後の乾燥が一番大事
釣行前なら赤ミューシュリンの薄塗りで充分
それでも冬眠前の最終確認
・・・冬眠期間が有ればの注釈付き

これから始まるスキあれば犀川殖産本流釣行

ここは信濃 「じょんのび」は無い・・・(笑)

こちらもどうぞ
冬眠前の基本メンテナンス



以下爺の戯言 ----------------------------------

本来なら10月10日は茸の採取日
本シメジにシモフリ、ナラタケ・・・
天候不順が重なり過ぎ
奥山は少ないか流れているそうな
大好きな地ナメ(チャナメツムタケ)
「無かったよ~」の伝言
今期は頼まれ仕事が多すぎて山にも入れない
百姓仕事を現役世代がやらない御陰
ジジイではあっても農村では一番の若手
同世代と話す事は皆、同じ気持ち・・・
「百姓仕事をやらないで済む選択は無かった」
農村部の老人化問題よりその方が問題
兼業農家で忙しかった仲間達が
少しづつでは有るけれど
村の中に戻ってきたのはお互いの力
幼少期に戻って田畑で遊ぶ様なもの・・・

Morikawa weighted hooks

Morikawa weighted hooks 播州針 ?

https://discourse.10colorstenkara.com/uploads/default/optimized/2X/4/42c0ebd3113f0e9d2ae4dac7ecb6fa69f767bdd5_1_666x500.jpeg

〒673-1324 兵庫県加東市新定403・・・It was an elderly care facility

きっと表記通りの〒673-1334には
「株式会社もりかわ」様が有るのでしょうが
会社組織として住所と郵便番号に相違が有るとは考えにくいです

釣り針の日本での製造シェアが9割の兵庫県であれば
OEM生産をされている隠れたメーカーも有るかもしれない・・・?
セールスポイントで
播州の名を説明で表記されているらしいのですが
播州釣針協同組合にも兵庫県釣針協同組合にも加盟されていないらしい
無論、組合に参加されない場合もあるでしょう・・・?

ホームページの紹介が無いのも今の時代では・・・?
ですがきっとものともしない老舗なのかもしれない

電話番号も書かれていない・・・?
不思議以上に
大事な注意書きから表ラベルの漢字表記も中国語?
でもMade in Japanと日本原産しっかりと表記
(中国語表記する事を省いています)

渓流針と書かれてあってヘラブナの口を捉えるらしい・・・
不思議な針の正体を探るとサスペンスドラマ並みの楽しさ

先ずは

KBK Tenkara hooks

で検索すると正体が見えてきます
テンカラ針と名乗っていますが日本では・・・?

ジグヘッドらしいのですが
チモトなりフライで言うアイの所が面白いです
(仕上げがどの様になっているか知りたいところです)

テンカラ針としてこの考え方も面白いと思ってしまいましたが

次のリンク先でもっと種類が出てきます

Edithtao Japanese Origin Fish Hooks

web検索するともっと不思議な事が・・・?

テンカラが海外でブームになってくると
面白い事が沢山出て来るものだと思います

FF釣法が世界的ブームになった時には
日本でも同じ様なことが有った気がします

テンカラ表記が商標登録された件はどの様になったのかも知りたい所です

以下爺の戯言 ----------------------------

何かとご縁の有る播州針
妙高高原町時代は餌針も毛鉤用針も播州針(共通でしたが)
高田駅近くに有った釣具屋さんが廃業されるとの事で
有るだけ全部買い込んだ鈎がまだまだ千本以上

金星 東京袖針

[caption id="attachment_132" align="alignnone" width="2736"]DSCF3657 播州針[/caption]

もりかわMorikawa weighted hooksは日本製なのでしょうか?

私は釣具屋さんに有っても買わないでしょうが
海外の方からすれば疑問も無く手にするでしょう
知ってか知らずか
これを使ったテンカラ毛鉤パターンと販売も有ります
海外テンカラフォーラムを覗いていると
面白い事が多いです

若干の違和感は有りますが釣人とすれば
何処で作られようと確実に機能すれば良いだけです

失敗作のフライ

  • 2017-10-16 (Mon)
  • fly
釣れないフライ

如何にも釣れそうな風貌に素材の組み合わせ

サイズが大きいわけでも無茶な色でも無い
形も一般的なパラシュートタイプ

ポスト素材がエルクヘヤーかディアヘヤー
色目もアダムス風にヘンドリクソン
濃い目にしてマーチブラウン
サイズもTMC102Y #15
この素材なら釣れない訳が無いはず

禁漁期間のこの時期に手慰みに巻いて
翌年の解禁後にそれも時期を見て使って・・・釣れない
それならと渓を変えて使って見て・・・・・・釣れない

完全に水面を流れるゴミと一緒
魚がそこに居るのに全く相手にされない
他のフライならひしゃげていても沈んでも釣れるのに
サイズと素材だけでないパターン

[caption id="attachment_15505" align="alignnone" width="3648"]DSCF532 失敗作のフライ[/caption]

この時期の自分に対する諫めともなっている
何故か反応が無いフライの不思議

[caption id="attachment_15507" align="alignnone" width="800"]DSCF5327 失敗作のフライ[/caption]

以下爺の戯言 -----------------------------------------

毛鉤の巻き始めの頃は却って失敗作は無かった気がする
色々の知識を詰め込んで試行錯誤
巻いたり解いたりを繰り返し
タイイングをしっかり教わったお陰

基本的な知識は本では判らないし
今の流行りの動画でも大事な所が伝わらない
大事な一巻きのスレッドワークの角度と力加減

その当時の毛鉤やフライもあちらこちらに残っている
偶にマテリアルボックスの底から出てきたりすると
一瞬でその当時の思い出が蘇る

ボロボロになった毛鉤やフライを持ち帰り
巻き直しはいつものことでも
全く相手にされず綺麗なままのフライ
ティッペットの残りとフロータントが付いたまま

そろそろ解体作業の時期
巻いたり解いたりと忙しい(笑)

小型毛鉤 Ⅲ

小型毛鉤 Ⅲ

スノーラビットシューをウィングにして
視認性と浮力を確保した毛鉤
実釣して効果は確認済み

[caption id="attachment_15419" align="alignnone" width="800"]DSCF5325 小型毛鉤 Ⅲ[/caption]

勿論
毛鉤だけでポッカリ浮かぶドライフライ
では無いので予想はしていたけれど
もっと見え易い毛鉤にしてくれとのご要望・・・
いっそのこと
エルクヘヤーカディス復活とは思ったけれど
ご要望にお応えして

来期用視認性特化型小型毛鉤

鈎    TMC102Y #15
タグ   チャートリュース
ボディ  日本雉テール
ウィング カウ ボディヘヤー
ハックル グリズリー

[caption id="attachment_15422" align="alignnone" width="800"]DSCF5322 小型毛鉤 Ⅲ[/caption]

これで見えなきゃ諦めろ的な
パラシュートポスト素材の1.5倍増量
ジェル状フロータントとも相性が良いので
浮かぶし見えるはず・・・

ここで思い出すのが人様でも
同じ状況で見える色が違う事

自分はこのウィングに使った蛍光ペールイエロー
白泡の中でも水中でもハッキリ見える

仲間内でもこれではだめで
イエローが良い人
蛍光ピンクが良い人
ホットオレンジが良い人

他人様の眼を借りる訳にはいかず
確認のしようも無いのが辛い処

人間ですらこれだもの魚の眼には成れそうもない

このペールイエロー色は何故か判らないけれど
岩魚が嫌う色では無いと思う自分の経験値
タグのチャートリュース色は岩魚が好む色
岩魚によっても
ホットオレンジ好きがいて
チャートリュース好きも居る(笑)

飛んでる虫を捕まえれば一見は地味でも
予想も出来ない色に溢れている

黒色のカディスと思えばお腹の一点に赤
見惚れる程の鮮やかさ・・・

以下爺の戯言 -------------------------------------------

毛鉤釣りの面白い所はFF釣法と違って
そのステージに合ったフライに変えずに
虫の各ステージを竿先で演出する事
だからこそのシンプルなkebari

小型毛鉤 Ⅱ

小型毛鉤 Ⅱ

定番コースで小型毛鉤のバリエーション

ボディ   山繭胴 ナチュラル
ソラックス 山繭 ダイドペールブラウン
ハックル  スペックルドバジャー
リブ    シルバーファインワイヤーツイスト

 

[caption id="attachment_15296" align="alignnone" width="800"]DSCF5316 小型毛鉤 Ⅱ[/caption]

ボディ   土竜胴 ナチュラル
タグ&リブ カパーツイストワイヤー
ハックル  コックネック 
・・・・ダイドで無くナチュラルのオリーブブラウン バリアントの売れ残り!

[caption id="attachment_15304" align="alignnone" width="800"]DSCF5321 小型毛鉤 Ⅱ[/caption]

ボディ   ピーッコックアイ
ソラックス 山繭 ダイドブラック
ハックル  日本雉 ネックフェザー

[caption id="attachment_15311" align="alignnone" width="800"]DSCF5318 小型毛鉤 Ⅱ[/caption]

ボディ   ピーッコックアイ
ソラックス 山繭 ダイドブラック
ハックル  日本雉 ネックフェザー

[caption id="attachment_15316" align="alignnone" width="800"]DSCF5317 小型毛鉤 Ⅱ[/caption]



アイ付きフックならフライで言うところのカディス・フック
パートリッジならST2・ST3辺り
太軸でブラックフィニッシュが好みです

以下爺の戯言 ----------------------

黒・茶・ベージュ等の地味な毛鉤達
これが一般的なkebariに対する認識

魚は色を認識せず濃淡云々は広く流布
果たしてそれが真実かというとまだ不明のまま
色そのものの認識すら太陽光の反射
人間の可視光線の範囲なら微々たるもの
それを魚に当てはめても真実とは限らない
虫ですら人間が認識できない色を見ている
鱒族の産卵期に活発化すると言われる紫を感じる視細胞
魚卵を青紫に染めると反応が高まるらしい・・・
クラレットなりクリムゾンの赤紫も特異な・・・

鮎毛鉤の色の組み合わせ
ピンク・青・紫・赤・黄・緑
(朱鷺の羽根すら使われた)
戦前型ならそこに各種オウムの蛍光色系
地味な毛鉤だけでないのは積み重ねられた経験値
もしかしたら虫自体が発する色が有るかもしれない

フライに影響された市販の洋風和式毛鉤だけでは無く
その前から使われた様々な色に金・銀等の輝の組み合わせ

けして黒と茶だけでは無い毛鉤達

1950年代以前に創出された毛鉤達
まるで
The North Country Spider

偏った情報のみでの判断は
本質から外れていく
歴史に蓋をする様なもの
それこそ
石のシャッポを被った爺様達を無にすると同じ
その脇には内職で毛鉤作りをした
その頃は若い婆様達も居る

低下凡夫の毛鉤釣り
だからこそのkebari
十人十色の言葉が生きる

小型毛鉤

小型毛鉤

フライなら定番コースの15~16番
ドライフライなら本命筋
ウェットフライならソフトハックルフライ
ニンフフライならスキューズ・ソーヤーニンフ

テンカラ竿での毛鉤釣りに使うとならば・・・

TMC200R  #18 自家版整形
兎に角バイスに鈎を挟んで見ていると
何処かで見た事が有る鈎形状
釣り道具入れの中を探して
出てきたのがウグイ・オイカワ用の小物釣り餌鈎
シャンクの長さは長いけれど
アウトポイントの形からベンドのカーブもほぼ同じ
25cm上のウグイでも口切れも無い
保持力は確認済み
この形の鈎だからこそと納得
顎の丸みにベンドカーブが嵌る形
ベンドの発条効果を感じる形状

[caption id="attachment_15245" align="alignnone" width="800"]DSCF5312 小型毛鉤[/caption]

早速巻いて
環無し餌針に環を巻くのは毛鉤の基本
却って自由度が高いのは利点

[caption id="attachment_15248" align="alignnone" width="800"]DSCF5308 小型毛鉤[/caption]

オリジナルサイズと比べてみれば
半分以下のサイズ感
フライのフックなら#15程度

[caption id="attachment_15251" align="alignnone" width="800"]DSCF5309 小型毛鉤[/caption]

環付けを
内掛けにするか外掛けにするか
餌鈎の場合は鈎素の内掛けに拘ります

でも毛鉤の場合は
環の大きさをなるべく小さくはしますが
外掛けで巻いています

英国の古いフライを見ていると
ブラインドアイフックが多いです
シルクガットはしっかり残りますが
モノフィラの物は砕けます
その為、環の素材にも拘ります


TMC200R #18 自家版整形
小型逆さ毛鉤

[caption id="attachment_15256" align="alignnone" width="800"]DSCF5314 小型毛鉤[/caption]

これなら鮎掛け針のシャンクを切り取り(前出)
こちらの方が逆さ毛鉤として使い易そうです

ある程度の大きさと重みの有る方が
逆さ毛鉤の誘いが楽にできると感じています
昔の逆さ毛鉤は
胴を短めに羽根を長めで大型が多いのも其の為かと
今の様に
毛鉤擦れした魚には見切られるのも早い気がします
この頃の逆さ毛鉤が
ソフトハックルフライ化している一因かもしれません
でも
折角の逆さ毛鉤なら・・・と思います


https://kebariandfly.files.wordpress.com/2015/07/dscf3722.jpg

爺の戯言 --------------------------------

煩悩の犬は追えども去らず
宛らに
煩悩具足の凡夫の毛鉤

釣れなければ地団駄を踏む程悔しがり
次こそはと
思う気持ちを抑えるにも慣れたのは年の功
食いしばる歯にも力が無い(笑)

それとも
低下の凡夫なればこその毛鉤作り

TENKARAフォーラムで話題になっている
テンカラ・マスターとは何なのか
釣名人は数あれど釣りの達人とは・・・
沢田氏の「達人の世界」でも開いてみよう(笑)

達人はどの世界でも立ち居振る舞い
竿の上げ下げに一つ一つの仕草で判ります

2018年 毛鉤作り

2018年に向けて 毛鉤作り

大雨続きで満足できずに終りを迎えた今シーズン
収穫の秋と秋冬野菜の種まきに玉葱苗
松本一本の長ネギ植え替え
大豆の収穫に夏野菜の片付け
村の会議やらお寺さんの世話役
田舎暮らしは思った以上に忙しい・・・

それでも切羽詰まった毛鉤作りでは無く
思い返しながらの
ゆったりとした毛鉤作りに気持ちが落ち着く

毛鉤に擦れた岩魚の多さが気になる所
誘うといっても限りの有る話
出来れば
疑いも無くゆっくり毛鉤を咥える魚が最良
アプローチからプレゼンテーション
ドリフト方法と流すレーンに毛鉤
全てが上手くいった場合の出方
それも普段叩かれない
ポイントからなら・・・

ドライフライ慣れしていない時代
#10程度でも充分
それが#13にその後#15から#16が定番
フィッシングプレッシャーが強い渓だと
定番で#18の選択・・・悩むところです

良く考えれば
これもキャッチ&リリースの普及の御陰かもしれません

そろそろ
禁断の小型毛鉤の時代が到来?

出来れば#14程度で収めたい
口切れ等のダメージ回避には太軸の選択も有るし
フックの形状からの選択も有るし・・・
閂の様な保持力を持つ
TMC200の自家版変形バージョンも捨てがたい

[caption id="attachment_916" align="alignnone" width="640"]DSCF3932 TMC200の自家版変形バージョン[/caption]

こんなイメージで考えてます

[caption id="attachment_9122" align="alignnone" width="1479"]dscf4763-1 TMC200の自家版変形バージョン[/caption]

前出済みです

「此処まで曲げると折れるかな」とは思っていましたが
クリンクハマースペシャル自家バージョンで実釣済みです
餌鈎と違って幾重にも糸で補強する毛鉤なればこそかもしれません

Home > 2017年10月

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